茨の道

ある文学部教員の四苦八苦なゼミ日誌

卒論無事提出!!

どうなることかと思っていた今年の卒業論文、無事全員が提出を果たした。学年担任としては肩の荷が下りた感じがする。先週の学科会議で各先生から語られた恐怖の進捗状況からよくも持ち直したものだ(今だから言うが、先週の会議で「あの子、本当に書けるのか」と心配されていた面々は片手では足りない)。まるで政治家のように「私の不徳のいたすところであります」なんて担任として謝らずに済んだぜ。まあ、みんな出したことは出したが、その内容が重要なのは言うまでもないんだけどさ。今はそれを言うまい。
ちなみに今年、僕が指導した学生諸君の卒論タイトルを列挙すれば以下の通り。

・I子さん 「世界連邦運動」―その歴史と現状―
・O澤Aさん 犯罪に見る現代の対人感情の在り方について―現代社会が抱える「問題点」の語られ方を中心に―
・O澤Sさん 報道傾向から見る各マスメディアのスポーツに対する価値観の違い―ジダンの頭突き事件とそれを巡る報道からの一考察―
・OB澤さん マンガのなかのジェンダー観
・T野さん ジャーナリズムの「職業倫理」を模索する―事件報道にみる発達障害―
・H沖さん 文明開化期の法制度による庶民生活の変化
・F原さん 近代小学校における洋装化の過程―京都市を例にして
・Y村さん 「国家神道」の成立と民衆への影響
・W竹君 日本におけるジャズの受容


以上9名。毎年言っているけど、今年は特にバラバラさ加減がひどい。色んな知識を学生から与えられた、と麗しく表現したいところだが、お互い手探り状態であったのは否めない。
ともあれ、君たちもゆっくり休みなさい(それどころか、打ち上げしているころだろうけど)。
僕も久しぶりに人間らしくちょっと休ませてもらうよ。
  1. 2008/01/15(火) 19:44:45|
  2. 卒論・修論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

中間発表無事終了!

今日は卒論中間発表の二日目。
眠いけど、司会者の僕は遅れるわけにも居眠りするわけにもいかない。
今日は合計12名の発表を聞くことになったが、全体的なことを言えば、思ったより場は荒れず、無事に終わった、というのが第一の感想だ。二年前、三年前は相当荒れて、僕もちょっと卒論中間発表に対して攻撃的に臨んでいたのだが、さすがに我々教員も大人になったのか、それともこの十年間で叱るのに飽きたか疲れたか判らぬが、去年同様程々で済んだ(恐らく卒業生が今年の様子を見たら「ずるい、私たちの時はあんなにひどかったのに」と憤慨することであろう)。

昼ご飯を同僚のM利先生と食べていたのだが、先生が「今年は全体的に穏やかやねえ。みんなどないしたんやろうねえ」と感慨深くおっしゃっていて笑った(とはいえ、M利先生は休憩時間の折には、先輩の発表を見に来た3年生以下に対して「毎年同じようなことで怒ることになって、教訓が継承されないんだよねえ」ともおっしゃり学生達を静かにびびらせていたが)。
勿論、穏やかと言っても、サンドバッグとまでは言わぬが、相当色々指摘されて落ち込んだ学生もいた。まあ、これも自業自得。ディフェンシヴに振る舞えなかった自分を反省するしかない。

僕自身は、前日にも書いたが司会者として火だるまになった学生を救うべく、心の中に「消火器」を用意していたのだが、出動する機会はついぞなかった。ま、一旦火だるまになって炭になるまで燃えて、その灰の中から不死鳥のように復活せよ、とは思うが(しゃけ、S田さん、君たちのことを言っているのだよ)。
今日は昨日に比べて先生一人一人の「お説教」が長くなる傾向があり、予定時間がどんどんずれてしまい、結局終了も予定より40分ほど遅くなってしまい、さすがに双方ともヘロヘロ。

特に僕は「飲まなきゃやってやれない」という気持ちがあって、「終わった後、「先生、司会者ご苦労様でした」という俺の慰労の宴会を用意しておけ」と学生数名に言い渡しておいたのだが、その言い渡した学生を中心に北山の「又吉」で打ち上げを挙行(参加者はK川さん、T橋くん、I居くん、M本さん、T野くん、N見さん)。そういえば、僕は大体毎年有志を募って卒論中間発表の後は打ち上げに行くのだが、結構学生が真面目で意気消沈してそのままとぼとぼ帰ったり、ごく少人数だけがばらばらに打ち上げをやったりして、なかなか大人数で、というのはない。大体男の子と、留学とか留年とかして年がいっている神経の図太い連中(こういう表現したらK川さんから抗議を受けたが)と一緒に行くことが多い。まあ、終わったあと5時間近くも粘り、美味しいお酒を飲めました。僕もこのイヴェントが終わったので、4年生担任としての仕事も半分終わった気持ちでいます(実際、僕のゼミ生以外の学生に対しては、この中間発表が最初で最後の接触の機会だったりするのだ)。肩の荷が下りた。ふーっ。「今はしばし休め」とゲッセマネでいぎたなく弟子達が眠るのを見守るイエスの気持ちです(嘘)。僕自身が、ようやく平穏に寝られます。お休みなさい。
  1. 2007/10/10(水) 23:39:51|
  2. 卒論・修論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

卒論中間発表会(初日)

「やって来ました、試験の季節、たまにゃオヤジを喜ばそう(イェイ)」と歌ったのは横浜銀蝿ですが、本日と明日は「やって来ました、中間発表の季節、たまにゃ先生に叱られよう(イヤ)」というわけで、朝から夕方までびっちり、13名の卒論構想の現時点での成果を聞くイベントが開催された。僕は今年4年生の担任なので、自動的に司会者兼会場設営係。まず、いつもの僕にはあり得ないほど朝早くに登校して、守衛さんの所に行って、会場となる大学会館の多目的ホールというところの鍵をお借りして、マイクの準備をして、レジュメなどの配布物を一番後ろの机に並べて、3,4年生と同僚をお待ちする。

今年の学年は、去年のこのイベントが平穏無事に終わったので「中間発表ってこの程度で大丈夫なんだ」と舐めている可能性が大と言われ(ってぼくが言いふらしていた節もあるんだが)、担任の僕から見ても、どうも腰の定まらない奴が多いと思っていて、実は始まる前から、冷や冷やしていた。さあ、今日はどの先生の怒りが爆発するでしょうか、その「消火器」というか「国選弁護士」というか、そういう役目を僕は無事に果たすことができるでしょうか、というのが今日の懸案だったわけだが、結論から言うと、僕も、何人かの学生も気が抜けるほど穏やかに済んじゃいました。気が抜けたー。
なんだよー、2年前、3年前、4年前と結構「大変なこと」が起きたじゃないの。学生が意気消沈して打ち上げが中止になったり、何人か終わった後泣いたり、僕が何人かの学生を慰めに走ったりと、色々走馬燈のように蘇ってくるが、本日はそういうイベントも、死亡フラグも何もなし。
今日の発表終了後、喫煙場所で数名の学生と語ったが、「嵐の前の静けさで、今日溜めたマグマが明日爆発しそうで怖い」とびびる奴もいれば「僕たちの学年は元々期待値が低かったので、意外とできるじゃないと見逃してもらったのでは」という冷静な意見も。担任である僕も「そうだね、2割しか打てないと思ったら、2割5分打ったという感じかな」と追い打ちを掛ける。担任としての愛はありません。
まあ、ロクでもない発表に対しての怒りは正当なものだが、あまりに怒りの炎が強すぎて学生が丸焦げ、という例が数年前は多く、その発表の前後の学生まで類焼していたものだが、今年はそれもなし。何なのかな、同僚も年々丸くなっているのか?(そういうお年ではないと思うが)それとも単に、もしかして結構気分屋さんが多いって事?などとちょっと同僚批判めくことを思ってしまった僕なのでした。
明日も比較的無事に済んで、おちゃけが飲めますように・・・。
  1. 2007/10/09(火) 22:31:25|
  2. 卒論・修論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

口頭試問無事終了!!

今日で、卒業論文及び修士論文の口頭試問は全て終了。いやー、疲れた。月曜日から今日の木曜日まで、4日間ぶっ通しだったもんな。同僚の先生方もお疲れ様でした。でも、同僚の「ああ、試問しているとどんどん自分が意地悪になっていくのを感じて落ち込む。私はもっと平和的な人間のはずなのに〜」という魂の叫び(?)には笑った。僕もねえ、論文指導と試問の時だけ、妙にアグレッシヴらしいです。mixiの後輩からの紹介文でも「辛辣なコメント」「剛柔あわせ持った発言」なんて言葉があるんだから、自分でも意識しないままに、そういう場面では毒を吐いているらしい。ごめんね。普段の僕は、皆さん知っての通り、フレンドリーな良い人間です。

さて、僕は卒論8本、修論2本を審査した。私立大学に比べれば、少ない方ではあるだろうが、けっこう自分で言うのも何だが真面目に面倒を見ているので、1月中は往生した(今年、指導したのは卒論6本、修論2本)。少人数の大学だから、そういうきめ細かい指導も「売り」の一つだしね。でも実際、指導していて疲れる一方ではなく、知らないことを教えてもらったり、その成長ぶりを温かく見守ったり(特に10月の中間発表でめちゃくちゃだった奴が成長しているだけで、目を細めてしまう)、楽しく嬉しいこともあったのだ。大学教員冥利とはこのことだと思う。

そして、卒業生諸君は自分の書いた卒論や修論を忘れ、それを指導した先生も忘れていくのだろう。それで良い。それが当然だ。「先生」とは、忘れ去られることに慣れてしまった人間の謂なのだから。まあ、僕たちも君たちのことを忘れてしまうのだから、お互い様かも知れないけどね。
  1. 2007/02/08(木) 18:11:38|
  2. 卒論・修論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0

卒論追い込みですね

4回生の皆さん

こんなブログを読んでいる暇もないほど追いつめられていることと思います。ご愁傷様ですが、もはやここまで来てしまったら、ちょっとは開き直るつもりで最後まで走り抜くしかありません。

最後に敢えてきつい一言を。
我々教員は、自分の「劣化コピー」を見るよりは、多少ハチャメチャでも個性がきらりと光る論文を読むことを欲しています。まとめることも大事ですが、枠をはみ出しかねない「勢い」というのも実は読みたいものなのです。これは矛盾した要望であることは重々承知していますが、欲張りなものなのです、教員というのは(少なくとも、僕という教員は)。

ご健闘をお祈りします。
  1. 2007/01/14(日) 04:02:45|
  2. 卒論・修論
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
次のページ

プロフィール

kws

最近の記事

最近のコメント

最近のトラックバック

月別アーカイブ

カテゴリー

FC2カウンター

ブログ内検索

RSSフィード

リンク

このブログをリンクに追加する