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簡単に法律にはできない 

今日も生命倫理に関する議論。今日読んだのは、出生前診断の問題と、安楽死の問題に関する論考。
死生学 5 (5) 医と法をめぐる生死の境界死生学 5 (5) 医と法をめぐる生死の境界
(2008/11)
不明

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この本に入っている2本の論文。要約はS原さんにI賀さん、コメントはM山君にA部さん。
今回は考えさせられる、というよりは紹介のような論考を読んで、みんなに意見を戦わせてもらいたかったのだが、多少僕の意図は達成できた。
M山君の意見で考えさせられたのは、「出生前診断が全て悪いとは思えない。もし障碍が見つかっても産む人はいるし、事前の準備さえする事例も紹介されている。医者の恣意的な判断で検査をやったりやらなかったりするのはおかしい」というもの。これは、30年ほど前の「青い芝の会」の「母よ、殺すな」に通じるものがあるなあ、と感心。
A部さんは安楽死に関して「その時になってみないと判らない」とまず率直なとまどいを表明してから「法律というタイトなものではなく、ガイドラインを厚労省が出したのは評価できるのでは?」と問題提起。これを受けてM嶋さんが「どうしてアメリカの一部の州やオランダみたいな法律ができないんでしょうね」と問い掛け、みんなで考える。これは脳死臓器移植と同じ問題なんだよね。「自己決定権」と「家族の意思」の問題。どっちを優先させるか、というのが一番判りやすい対立構造だが、どっちを優先させても、問題は残る。
ということで、僕の意図通り「すっきりしないまま」ゼミは終了。すっきりできないもんなんだよ、というのを確認するためにゼミをやっているような所があるなあ(笑)。今日僕が提示した参考文献は以下のもの。
遺伝医療とこころのケア―臨床心理士として (NHKブックス)遺伝医療とこころのケア―臨床心理士として (NHKブックス)
(2006/12)
玉井 真理子

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人工呼吸器をつけますか?―ALS・告知・選択人工呼吸器をつけますか?―ALS・告知・選択
(2004/03)
植竹 日奈

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ともに「安易な道」を拒絶するための格闘の軌跡。
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少し照れくさい 

今日からゼミが本格的にスタート。
今日から正式参加を表明した人もいるので、結局21名の大所帯になった。これは、このブログを始めたときの20人を超えて、史上最大。

今日は、最初に僕の論文を読んでもらった。筆者としてその要約と、コメントを聞くという最初の経験。要約担当はTさん、コメンテーターはS原さんにK平さん。
思想地図〈vol.1〉特集・日本 (NHKブックス別巻)思想地図〈vol.1〉特集・日本 (NHKブックス別巻)
(2008/04)
不明

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結局僕の提示した「宗教性」という、わざと曖昧にぼかした言葉に食い付く学生が多かったなあ。戦略的にぼかしたんだけどね。
僕の言いたいことは、読んでもらえればお判りの通り非常にシンプル(だと思うんだけどなあ)。
今日は自分の論文、ということであまり語りたくないので、この辺で。
この人数だと、喋らせるのが結構大変だよな。経験から言って、15人超えるとお互いを牽制し合って(依存して)喋らなくなるからなあ。喋らせる工夫が必要。

二〇〇九年度学部ゼミ始動 

今日が学部ゼミの初日。
事前の希望調査票によると、今年もそこそこ多そうだったので、空いている教室を探したのだが、生憎どこもふさがっており、自分の研究室に近いAV実習室に集まってもらう。
実は僕はこの部屋が苦手。というのも、AV実習室だから、当然机(機械)が固定されていて、机を組み替えたりすることができないし、何と言っても飲食禁止なので、お茶お飲みながら喋りたい僕としては不満たらたらなんだけど、本当にここしか空いていなかったので仕方なし(同じ時間帯に、一年生の必修授業があり、そちらで殆どめぼしいところは押さえられている)。

今年のゼミ生は約二〇名(一人か二人減るかも知れないが)。
この人数は、このゼミブログを初めた二〇〇五年度以来の多さ。あの時は初めてのゼミ合宿もしたし、僕としても思い出深い学年だったなあ。
まあ、そんな追想はさておき、今日は来週以降の担当者を決めて、すぐに解散し、何人かは僕の部屋に来て雑談(本やCDを借りた人もいる)。来週以降に読む本は以下のもの。
思想地図〈vol.1〉特集・日本 (NHKブックス別巻)思想地図〈vol.1〉特集・日本 (NHKブックス別巻)
(2008/04)
不明

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恥ずかしながら、第一回目は、『思想地図vol.1』所収の拙稿を読ませようと思う。僕が今年、いわゆる生命倫理関連のゼミを開こうとした問題意識を共有してもらうため。自分の論文を学生に読んでもらう、というのは生まれて初めての経験で、多少恥ずかしいのだが。
死生学 5 (5) 医と法をめぐる生死の境界死生学 5 (5) 医と法をめぐる生死の境界
(2008/11)
不明

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再来週は、これに入っている二つの論文(というか、現状紹介のレポートだな)を読んで、自由に討論してもらいたいと思い、敢えて無味乾燥なものを選ぶ(著者の方、済みません。でも、現状報告はそういうドライなものが良いと思います)。
そして三週間後からは、ちょっとお高いが(学生にとって)、知り合いが翻訳した以下の本を輪読予定。
中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策中絶と避妊の政治学―戦後日本のリプロダクション政策
(2008/08)
ティアナ ノーグレン

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荻野美穂先生の『「家族計画」への道―近代日本の生殖をめぐる政治』と迷ったのだが、こちらを採用。

ともかく、今年のゼミは、旧学科として最後のフルメンバーのゼミ。
一緒に楽しく学んでいきましょう!一年間宜しく。
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