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信仰と行楽の間 

今日の発表者はI賀さん、コメンテーターはM嶋さん。奇しくも江戸時代の宗教ネタで卒論を書こうとしている二人がペアになった。発表タイトルは「江戸浅草寺の開帳について」というもの。江戸時代、「秘仏」を数年に一度「開帳」して縁日を開いて(特には他所のお寺の場所を借りて「出開帳」したりして)、寺社は参詣客からの賽銭で修繕費やらいろいろ稼いだ、というのは大きな寺社なら普通に見られることだが、その中でも特に規模が大きかったと言われる浅草寺に的を絞って今調べている最中、という感じの発表。2週間前の卒論中間発表会から間がないので、あまり目立った進展は残念ながら見られなかったが、寺社側史料で経済的な面、戯作などから庶民の反応、という「二正面作戦」は固まったので、とりあえず頑張ってね、と励ますしかない。図像学とかまで入れると面白そうなんだけど、そこまで求めるのは酷か。主な参考文献は以下のもの。
江戸町人の研究〈第2巻〉 (1973年)江戸町人の研究〈第2巻〉 (1973年)
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西山 松之助

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寺社縁起の文化学寺社縁起の文化学
(2005/12)
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この学科最後の「卒論中間発表会」 

毎年恒例の「卒業論文中間発表会」が12日、13日の二日にわたって行われた。今年の卒論提出予定者は28名ほど。一人約25分の持ち時間で発表及び質疑応答。
残念ながら、僕が最初に採用されたこの「国際文化学科」は廃止が決まり、今年が最後の中間発表会(来年からは教員は吸収された先の卒論中間発表会に出席することになる)。
最後だからか、普段厳しい先生方も手加減なさったか?僕の予想よりはよほど柔らかい感じで、初日の午前中から午後に書けてはサクサク進行していく。学生側のディフェンシヴな発表形式も「炎上」しなかった大きな要因なのだが。要するに「ここまで調べました。この先は今からやります。ごめんなさい」と最初から白旗ちらつかせつつやる発表、と意地悪く評することもできるだろう(僕だってよくやるけど)。そうなると教員側も「じゃあこれから頑張ってね」と言うしかないよなw。それに大体事前に先生に見ていただいているので、発表そのものが大きく崩壊しているのも少なかったし。
てなわけで、二日間も一日中発表を聞く。二日目は僕のゼミ生が半分以上を占めるので、こっちもかなりの緊張を強いられる(笑)。昔は学生と一蓮托生に他の先生に叱られて、コーヒー飲めなくなるくらい胃を痛くしたものだ。だが、僕の予想以上に同僚が年をとって優しくなったのか、学生たちの発表がましだったのかは判断に苦しむところだが、「これはひどいね」という発表もコメントもほとんどなく(一部ひどい発表はあったのだが、はっきり言って想定内。教員側からの理不尽な言いがかりに思えるコメントもほとんどなかった)、この学科最後の中間発表会は無事平穏に終了。僕としてはちょっと拍子抜け。最後だから多少(あくまで、多少、ですよ)「炎上」してもよかったのに、なんて人非人的なことを思ったりもする。

告白しちゃうけど、以前はこの発表会の場で結構教員同士で喧々囂々のやりとりをしちゃったりもしていたのだが(習ってきたディシプリンがバラバラだったので、正直相容れないことも多かった。一種の「代理戦争」をさせてしまった学生にとってはいい迷惑だったよね。今更だけど済まない)、何年も一緒に仕事していると「あの人はああいう(指導を行う)人だから」とお互いに諦めの境地になった、というのもあるかも。要するに、お互い「頑固者同士」だったってことですね(笑)。僕自身は、他分野のやり方も「あり」とできるだけ考える方だと思うのだが(以下自粛)。

終わった後は、毎年の事ながら僕の方が「飲まなきゃやってられない」心情になるので、学生たちの打ち上げの場に無理矢理参加させてもらうことにする。一部の学生は僕の顔なんて見たくもなかったかもしれないが(笑)。
一次会は北山駅前の焼き鳥屋で、食べ盛りの学生さんたちと行って、しっかり散財(まあ、これも想定内)。その後二次回は、女子学生数名に囲まれて(というか、男の子がみんな帰っちゃった)ロイヤ○ホストでデザートとおしゃべり(パフェのたぐいを数年ぶりに食べる)。ここもちょっぴりおごる。

後期ゼミ開始 

今日から後期ゼミの開始。後期は例年のごとく、卒論の途中経過を一人一時間たっぷりしゃべってもらう趣旨で行う。前期輪読、後記個人発表というスタイルは、僕の経験した学部ゼミの形を踏襲したもの。ただし、今年は4年生だけなので、回数が少なくなるのが寂しいが・・・(とはいえ、合宿も行う)。

まず、第一回目の今日はO崎さん。コメンテーター及び司会者はT原さん(彼女は去年僕のゼミに来ていなかったので、コメンテーターと司会者を兼ねるというやり方が分かっておらず、しばらくフリーズして沈黙が続いた)。
O崎さんの発表は「ヨーロッパにおけるグリーンツーリズム」というもの。農村に行って色んな体験したり、環境問題について考えたりするグリーンツーリズムは発祥の地のヨーロッパはもちろん、近年は日本でも行政主導で実施されているところだが、まず彼女観光学」と呼ばれるジャンルの学説史を整理し(要するに、観光人類学の流れだが)、ヨーロッパのグリーンツーリズムを体験した日本人の声なども紹介しながら一種の「日欧比較」をした。ヨーロッパと日本ではそこそこ差があるんだね(でも発表からは日本もだんだんヨーロッパ型に近づきつつあるような気がするが)。参考文献は以下のようなもの。
日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム―地域経営/体験重視/都市農村交流日本とアジアの農業・農村とグリーン・ツーリズム―地域経営/体験重視/都市農村交流
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グリーン・ツーリズムグリーン・ツーリズム
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結構探せばあるもんだ(「グリーンツーリズム」で検索すると、そこそこ本は出てくる。
内容としては、まだ途中経過、というのもあるがまだ生煮え、というところ。そのあたりをゼミ生諸君がちゃんとピアレビューでつついていたから、感心。みんな、成長したね・・・。今のところ、事実関係を調べるのに精一杯で、そこから考察、というところまでは至れていないので、この三ヶ月で何とかしてもらおう。
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