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純愛をよしとする心
今日も川村邦光先生の本の続きで、第三章「性欲の時代」というところを読んだ。

性家族の誕生 / 川村 邦光

田山花袋の『布団』を代表例として、「性欲」そのものを、ある意味露悪的に描く自然主義文学の流れと、それに伴うセクシュアリティの変容がテーマの章だった。もっと言うと、性を隠蔽する「聖家族=性家族」の誕生という、この書を貫くテーマが書かれていた章でもあった。

『布団』もそうなのだが、基本的に「霊肉二元論」の枠組みが物語の中にビルトインされており、「性欲」は基本的に下等なものとして貶められていくのだが、これは現代の我々にとっても他人事ではない。
議論では「『セカチュー』を楽しんでしまう現在の我々も、霊>肉という不等式が強固に脳味噌に刻み込まれているのではないか」という意見も出た(というか、僕が言っちゃったんだけど)。

続いて韓流ブームなど「純愛」ドラマがもてはやされるのはなぜか、売買春問題の根っこにある「性欲は醜いもの」という思いこみの源泉はどこか等が話し合われ、僕も勢いで「キモメン」の非モテとしてのニーチェ(笑)などを口走る(哲学関係者に怒られそうだな)。

売買春問題については、与謝野晶子・平塚らいてう・山川菊栄の論争でも話し合う予定なので、今日は早めに終了(といっても10分オーヴァーだが)。

ゼミ | 【2006-05-29(Mon) 18:35:43】 | Trackback:(0) | Comments:(0)
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