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彼は如何にして「仏教徒」となりし乎―アンベードカルについて 

今日は後期最初のゼミ。後期のゼミは、一人1時間たっぷり個人発表をするゼミになるので、予習の要らない僕及び発表者以外の者には楽なゼミになる。

今日は生憎内定式で、何人かの4年生は休みなのだが、この数ヶ月、彼らは卒論に向けて全力投球(?)せねばならない。まずは来週の「卒論中間発表会」で矢襖にならないようにせねばならないのだが、今日の発表者は、4年生のトップバッターとしてK藤さん。このところ、ずっと共同研究室に籠もって(友達と仲良くたむろして、という方が正確かも知れぬが)頑張っていただけのことはあるレジュメを出してくれた。

彼女の卒論のテーマは、インド現代史において著名な法律家アンベードカル(独立インドの初代法務大臣)。彼はアウトカーストに生まれながら、抜群の知力で出世し、余りにも差別的なヒンドゥー教に絶望して「仏教」(新仏教)に改宗して、惜しくも病に倒れた悲劇の人、というのがよく知られた人となりだが、彼女は、彼を苦しめていた「カースト」制度についての最近の研究や、文化人類学で議論されている「戦略的本質主義strategic essentialism」を駆使して、彼の生涯を捉えなおした発表をしてくれた。

彼女の発表で感心したのは、カースト制というのは、インド古来から連綿とつづく制度ではなく、イギリスの植民地統治政策やインドロジーと呼ばれるインド研究が、その「再構築」「強化」に大きく寄与している、という最近の見解を消化して紹介していたことだ。僕も大学の同級生のT澤がいなければ、そんなことはまったく知らずに終わっていただろう(彼女からの耳学問で、今日も偉そうなコメントを最後にできたわけだ。この場を借りて、T澤に感謝する)。
そして、アンベードカルの「仏教」への改宗問題も大きなテーマだが、彼は何故シーク教やイスラームではなく「仏教」を選んだのか、という問題も、今回の発表では触れられていた。

細かいことも調べており、初っぱなの個人発表としては上出来。このK藤さんの発表を見て、後続の者が気を引き締めてくれれば、と思う。お疲れ様。

追記:このゼミの後、OGのO合さんとO智さんが来たので、その勢いでK藤さん、Tさんと一緒に呑みに行っちゃいました・・・。
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インドが気になったぞ

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  • [2007/04/18 14:50]
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