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サッカーにおける「差別」「対立」 

今日が今年度最後の学部ゼミ。
個人発表のラスト(トリ)を飾ってくれたのはおしゃけ(仮名)ことO澤S子さん。ゼミの議論中、何でもかんでもサッカーのたとえ話に「変換」してしまうほどのサッカーフリークである彼女が個人発表で選んだネタは、もちろんサッカー。でも「サッカー面白いよね」ではもちろん研究にならないので、ジダンの頭突き事件をはじめとした「サッカーにおける差別・対立・衝突」というタイトルで、今までサッカー界で問題となった人種差別、民族差別事件をいくつか取り上げ、それを考察する発表をしてくれた。
彼女が先週相談に来たときは、喋りたいことが一杯ありすぎて(彼女は元々思いついたことを全部吐き出さないと済まない質)、どうするのかと思ってちょっと心配していたのだが、僕が「差別問題に絞ったら」と言ったら、それなりにまとめてくれたので、一安心。
彼女が取り上げた事例は「2006年のワールドカップ時のジダンの頭突き事件」「ドイツとポーランドサポーターの衝突(2006)」「黒人選手差別問題(エトー、マルコ・ゾロ、ティエリ・アンリらに対する)」「セルビア人に対する偏見(ミハイロヴィッチやストイコヴィッチ)」「FIFAが取り組む反人種差別運動」など。聞けば聞くほど、根が深いな、この問題は。
今回の発表は、個々の事例の紹介で終わってしまった観もあったが、これからこの問題を追及するなら、各国の移民政策の温度差などを調べる必要があるだろう(特にドイツとフランスの対比など)。あと、黒人選手は、いつくらいからヨーロッパの有力クラブで活躍するようになったかという経緯や、サッカーというスポーツをめぐる「階級」問題も(イギリスなんかでは顕著だよね)、視野に入れて欲しい、なんて言うと、ちょっと贅沢か。

この一年間、ゼミ生の皆さん、お疲れ様&ありがとう。今年も楽しいゼミになったと思います(少なくとも僕は)。あとは、レポートを頑張ってくださいね。
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コメント

Re: サッカーにおける差別問題

こちらこそはじめまして。コメントありがとうございます。

>  発表では使わなかったのですが、その準備中にイギリスのサッカー選手に黒人(非白人)は多くなったが、監督になれる人たちは少ないと指摘した、イギリスでサッカービジネスの勉強をしている日本人留学生の記事を読みました。

なるほど、指導者になれるかどうかという「壁」の存在がありますね。
選手としては用いるけど、指導ができないというのは非常に端的なracismの残存の表れなのでしょうね。

>  イギリス映画『ベッカムに恋して』(原題Bend it like Beckham)で、主人公たちのサッカーチームを率いている若いコーチは自分がアイリッシュであることにハンディを持っていたようでした。

アイリッシュであっても・・・というのが事態の深刻さを象徴しているようですね。

>  蛇足ですが、クラブ・オーナー(投資してくれる人)には金さえあれば、アラブでもロシアでもタイでも誰でもなれそうなんですがね。

やぱり、お金は重要ですよね(笑)。唯一の「世界共通言語」というか。
でも、地元ファンにとっては、外国のお金持ちがいきなりかっさらうようにチームを購入したら、ナショナリズムが刺激されそうな気がします。

承認制のため、お返事が遅れて申し訳ありませんでした。

サッカーにおける差別問題

 はじめまして。東海地方の文系大学院生です。
 2年前の記事に対するレスで大変申し訳ないのですが、一言レスさせて下さい。
 
 私は以前、イギリスの大学でカルチュラル・スタディを受講していた時に、Blackについて調べたことがあります。
 当時は(今も)英語力が十分ではなかったために、Blackの意味も理解不十分だったのですが、ゼミで発表をしました。
 発表では使わなかったのですが、その準備中にイギリスのサッカー選手に黒人(非白人)は多くなったが、監督になれる人たちは少ないと指摘した、イギリスでサッカービジネスの勉強をしている日本人留学生の記事を読みました。
 確かに、黒人(非白人)の監督はイングランド、スコットランドのプレミアリーグ、その下位リーグを見ても少ないのです。ぱっと振り返っても、チェルシーのグリット、フラム(稲本がいた)のティガナ、あとポール・インスが最近監督のライセンスを取ったとかという程度です。
 イギリス映画『ベッカムに恋して』(原題Bend it like Beckham)で、主人公たちのサッカーチームを率いている若いコーチは自分がアイリッシュであることにハンディを持っていたようでした。
 監督という指導する立場(指揮官)になれる環境はまだまだ万人に開かれていないのかもしれないと感じさせてくれました。
 蛇足ですが、クラブ・オーナー(投資してくれる人)には金さえあれば、アラブでもロシアでもタイでも誰でもなれそうなんですがね。

 失礼します。

ダメ院生君。
こういう問題は、やはり第一人者の君に出てきてもらわなきゃだね(笑)。
彼女の発表も、実は発表前の段階では、インテルとミランの「内紛・分裂の歴史」を事細かに述べるようなものだったのだけど、僕はそれだと視野が狭すぎると言って、敢えて総花的な発表をさせたんですよ。
このテーマ、スポーツ社会学の分野でも恐らく蓄積があると思うけど、今度彼女に調べさせますね。もしかしたら、ダメ院生君にもお聞きするかも知れませんので、その際はよろしく。

1908年にミランとインテルが分裂したきっかけも外国人選手受け入れるかどうか、ですからね。サッカーと人種差別の問題は歴史が長い問題ですね。

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